本シリーズでは自身の備忘も兼ねつつ、副業や投資に関して勉強した内容をアウトプットしています。
何事もまずはインプットが重要ですね!
今回は竹内かなとさん著書の『働かずに年収333万円を手に入れて「幸せ」に暮らそう!』という本について解説します。
本著では、不動産投資だけでなく、前提となる軍資金をまずは『ヤフオク』で貯めるというストーリー構成になっています。
著者の竹内さんの人生を追体験しながら、ヤフオクと不動産投資の2つのノウハウを学ぶことができる、という一石二鳥な一冊です。
それでは解説に行ってみましょう!
本の概要と著者の竹内かなと氏について
著者は竹内かなと氏で、高校卒業後に就職せず、友人の「シマダくん」と一緒にヤフオクで生計を立て、貯めた軍資金で不動産投資に挑戦して財を成した方です。
本著にでてくる友人の「シマダくん」という人物も、ただならぬ人物だと思われますが、一度も就職することなく、この世界で生き抜いてきたアウトローなお方です。
しばしば文章からもアウトロー感が漂ってます(笑)
自身のブログも書かれていますよ!
さて、本著『働かずに年収333万円を手に入れて「幸せ」に暮らそう!』の概要ですが、著者である竹内かなとさんの人生を追体験するような構成で非常に読みやすく、不動産とヤフオクという2つの副業領域のマインドを学べる初心者向けの一冊ですね。
特にヤフオクに関しては「売れる悪徳業者のノウハウ」も公開しており、かなり実践的なノウハウまで踏み込んでいて入門書ながらテクニックもかなり学べます。
不動産投資については競売(※)仕入れを軸とした地方戸建投資のスタイルとなります。
※競売物件とは、裁判所で競売にかけられる土地や住宅のこと。 「競売」とは、債務を返済することのできなくなった人が所有する不動産を、裁判所が差し押さえて一番高く買ってくれる人に売却し、その代金を債務の返済に当てることをいいます。
競売入札の仕方から、立ち退きや強制執行など流れや注意点などを実例を元に学べます。競売入札時の「入札価格端数のマジック」などの小ネタも参考になりました!
『働かずに年収333万円を手に入れて「幸せ」に暮らそう』の注目ポイント3選!
個人的に気になった内容を3点抜粋しつつご紹介するコーナーです!
まずは1点目、「ヤフオク編第4章 《ヤフオク上級編》商品を変えながら安定的に稼ぎ続ける」からご紹介します。
「次にどの商品が売れるだろう?」と自分で調べるのは大変です。そこで僕たちがとった方法は、自分たちより前から自分たちと同じ商品を売っていた出品者たちを追跡して、彼らの出品物からよく売れている商品を探すということです。
まさに「先人から倣え」ということを教えてくれる一節ですね。
ブログを書いていても「この人のリード文章いいなぁ」とか「レイアウトはこのブログを参考んしよう!」とか、既に先を走っている人を真似ることがよくあります。
いわゆる副業だけでなく、サラリーマンの仕事でも同じで、最初は先輩の仕事を真似ることから始まりますよね。
ヤフオクという戦場においても同じで、先人を真似ることが最短の道である、という当たり前ですが、とても重要なことを教えてくれる一節だと思います。
続いては、「不動産投資編第3章《不動産投資中級編》トラブルを乗り越えて経験値をあげる」からの抜粋。
空室にかかる維持費の怖さが、身に染みました。これ以降、区分所有のマンションには、手を出さないようにしています。安全に不動産投資の練習をするためには、「なるべく維持費のかからない」ブッケンを「なるべく相場よりも安い」価格で買う事だと体感しました。
こちらは著者が3件目の投資で区分マンションを購入した際の一節です。
不動産投資を始めようと思った方は区分マンション投資も検討されている方がいるのではないでしょうか?
まさにそんな方に警鐘を鳴らす内容です。
本著では内装もキレイで駅近1分の物件だったものの、10ヶ月の間入居者が決まらなかったという事例を紹介しています。
「いやいや!きっと地方物件でしょ?都心の物件ならそんなことにはならないよ」という声も聞こえてきそうですが、大切なのは、区分所有の場合は、管理費や修繕積立金などの毎月の維持費があり、空室でも必ず費用として支払わなければいけない、ということです。
実は僕自身も区分所有の物件を1室持っているのですが、購入時に各種かかる費用のことをきちんと理解できていたかというと、そんなことはなかったです。
幸い現在は入居者の方が長く住んでくれていますが、税引前の月のキャッシュフローは1万円ほど、税引後だと年間5万円程度利益です。
そこに加えて今後退去時のクリーニング費用などこれから発生することがあるのか・・と思うと、「これは投資としてアカンやつだったかな・・」という反省がかなりあったりします。
ちなみに僕が勝手に師と仰いでいる両氏もワンルームマンション投資には警鐘を鳴らしています。
ワシもワンルーム投資は反対や。
ほんまは100%失敗すると言い切りたいぐらいやが、芦沢氏がいるから99%失敗するって言い方に留めてる。笑とはいえ芦沢氏ならワンルーム投資じゃなくても成功するんやろうけど。笑
素人はほぼ100%失敗するから手出し無用やで。 https://t.co/LiS9z02oFD
— 両@リベ大 学長 (@freelife_blog) 2018年12月29日
不動産投資を知らない人やワンルームマンション投資をしようかなって思ってる人はこの記事を一回読んどいた方が良い。
ツーブロックゴリラが特殊なんじゃなくこれがベースの業界ぐらいで思っといた方が良いな。苦笑
リベ大記事https://t.co/T6IflMJXaS https://t.co/g7c8zN9PIb
— 両@リベ大 学長 (@freelife_blog) 2018年12月29日
失敗から学ぶことも沢山あるのですが、反対意見をきちんと学ぶということを改めて身に染みた一節でした。
最後は「不動産投資編第4章《不動産投資上級編》安定的に賃貸経営をするための競売入札のコツ」からの抜粋。
最低落札価格が244万円だったところに、「251万9999円で」、入札。(中略)先に万円単位の入札額を決めたあとで、残りの端数を、悔いが残らないように目一杯、9で埋めるという作戦で入札しました。
まさに競売物件の入札のテクニックに関する一節。競り合った相手の入札額は「250万というキリの良い数字」だったそうです。
確かに実際に自分が入札する側になると「キリの良い数字」を入れそうになってしまいそうですよね。
が、何事も一歩先を読むことが重要である、ということを教えてくれる一節だと思いました。
ちなみ端数の値付けに関しては何でも応用が効くテクニックだと思います。
よくスーパーとかでも「特価999円」とかありますよね。
実際は1,000円でも良いのでしょうが、あえて999円にすることで「顧客が心理的に安く感じる」訳です。
違いはたったの1円なんですけどね(笑)
ヤフオクやメルカリでも、周りが2,000円の相場価格だとしたら、1,999円で販売してみるという技に応用できますよね。
僕はAnycaというカーシェアのサービスで車を貸し出す時にも、相場を見てあえて5,999円という価格で登録していました。
という感じで、端数のマジックは値付けの際にはぜひ意識すべきテクニックだと感じたのでご紹介しました。
「何か副業を始めたいけれど何をしようか迷っている人」にオススメ!
最後にまとめとなりますが、本著のポイントはこちらの3点だと思います。
✔️著者の追体験という形で分かりやすく読める
✔️ヤフオクと不動産という2つの領域について学べる
✔️各領域で細かなノウハウも抑えてあり実践的でもある
特に、ヤフオクで軍資金を貯める→不動産を現金で購入するという流れを1冊でまとめている本は少ないと思います。
不動産投資だけでなく、これから副業を考えている人には気づきの多い1冊になるはずですよ!